陶器市開催中は私はずっと 夢広場のテントで販売をしておりました。
忘れもしない5月6日、その日は前の日から雨が降るという予報でした。
午前中の早いうちに一人のお客様が「今日は竜巻の予報も出ていたよ」という
「そんな竜巻来るわけないじゃないですかー」と、言ってたのが忘れられない。
そのうち大雨がどんどん降ってきた。小雨のうちに、大物や作家物はそそくさと
コンテナの中に父がしまっていた。風は本当に怖いものだと、父母は口々に
言っていて、それが功を奏したようだ。
どんどん雨がひどくなってきたので、ささっと夢広場の大きな建物中に入った。
その まさに10秒もしないうちに、ゴゴゴゴゴゴーと大きな轟きのようなものが聞こえてきて、
これはただごとではないと第六間でわかった。
ゴンゴンゴンゴンと何かが屋根に当たる音がした。
それは雹だった。
おそるおそる外を見ると、まっしろで何がなんだか分からない。
間違いなく、竜巻の目のようなものも見た。
テントや、逃げ遅れたテントの中にいる人はもうまっしろで見えないけど、
あまりにもすごい暴風雨でみんながみんなぶっ飛んでしまうのではないかと本気で思った
そのとき ましやまの方にいる兄のテントにメールをした。
返事はなかった。
それもそのはず テントが吹っ飛んでしまいそうで、4人でテントの柱をおさえていたらしい
その日の夕方は停電で、テレビでニュースを見ようにも、映像は途切れ途切れで何もはっきりしたことが分からなかった。
インターネットも使えない。
後からニュースを見てあまりにも被害が大きかったので、びっくりした。
その日や翌日はたくさんのお客様から無事を確認する電話をたくさん頂いた。
とてもありがたかった。
被害にあった方たちには、1日でも早い復興を祈ります。
そして不幸中の幸いと言っていいのか、
あの竜巻がもし城内坂を直撃していたら、と思うととても恐ろしくなります。
車もテントも焼物も、お客様もそして私たちも全てが吹き飛ばされ、
大惨事になっていたことでしょう。
普通に生活することがどれほど愛おしいことなのか、最近考えさせられます。
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